付き合うって何よ

えええええ。

付き合うってのは、例えば二人で出かけたとき、手を握ったりできることだ。

告白かあ。告白ねえー。よくやったな!すげえ!すげえのかな。


付き合ったからって、何もないよ。付き合ったことによって何かが勝手に生まれるのじゃなくて、楽しむ工夫がもっとできたってだけだよ。
付き合うという、形に飲まれるとよくない。これまでどおり、楽しいことはないかなーというスタンスだ。

前ノート取りに来たとき、隣にいた女の人を、彼女かと思っただってさ。行かなきゃよかっただってさ。
告白をしたときの反応の予想は、友達として考えてたからごめん、だって。ほんとよく告白なんて大それたことを。


もう時間ですか?清少納言さん、話ある?って聞いて、笑うからないんかいなって言って。ひとつだけ、ひとつ今日は言うことがあります、て言って。なになに何の話ー?なんつって、ひとつ言うことが、て言って、おんなじこと言ってるなーとかすかに思って、dondeさん、好きですって。

好きです。好きです?好きですか!頭の奥深くのところに、電流が流れる気がした。ジイイイイン。へー!好きか!好きときたか!知ってた。知ってる気もしてた。だってなんでもない時間でも幸せそうに微笑んでるときがあったし。でも言っちゃったか〜。言うのかー・・・。すげー。

好きですと言われ、好きっていうのは、そのー。人格的なことですか?愛すべき性格?返事がなく微笑んでる?からいわゆる付き合うとかって話ですか?というとそうだといったか言わなかったか。


告白って言っても、付き合ってどうするかとか特にないし、言わない方がいいのかなって言ってたけど、言っちゃったって。
誕生日だから、きっかけにして、言ったって。


付き合っちゃったら、終が来るからよしといたの、というと私もそれ考えたよ!だってさ。けどきっかけもあるし、告白しちゃったというわけらしい。


となると、付き合うっていう形のなかで、人間関係をつくらないとダメでしょ?それ、やったことないよ。清少納言さんは、何人か彼女がいると思ってたなんて言うけれど、俺彼女いたことないと言っていいよ。

となると、彼女とは!付き合うこととは!と考えをぶちまけたいけれど、それをしてしまうと実行するのが嘘っぽくなるじゃん。やること、考えをすべて説明してからやることやるなんて、そんなアホらしいこと。

物事をうまく運ぶには、事前にコンセンサスをとればいいと思うけど、それしてしまうと面白くないよな。不自然だ。使える技術じゃない。そんな前置きなんか、普通しない。してもいいけどね、普通なんかくそくらえだよ。


結局、付き合うってのは、手をつなぐことだよ。何も変わらないけれど、出来ることが増える。また、付き合うっていう状況の中では、お互いに過剰な期待を抱きやすい。そして裏切られることが多いから喧嘩だ。

ここから、二人で理想の形ってのを作っていかないといけないんだよ。いかにして楽しむか、だ。


あまりに自分のことしか考えてない。自分のことしか考えてない姿勢を好きになったのだから、それでいいんだとも言えるけど、自分だけ求めるさびしさを知ったから、それもどうなんだろうね。
けど、下手に相手のことを考えてる気になるから、いらぬ気苦労を背負うのだというのが我が家の反省から得た結論であったはずだ。お互いのやりたいことを主張して、対立するのなら調整をする。

そもそも能力が高くないのだから、問題を起こさなくするには極力シンプルにするという姿勢が必要だ。


良き交際会議を定期的に開き、今感じる問題点と解決策を話し合いたい。経営だからな。持続させるためには管理が必要だよ。


けど、形を保つだけが目的なのか、ということになる。決まりを作りすぎても窮屈ではないか。
結局、原点に立ち返る。面白いことを持ち寄る集団。目的があるから、付き合うのだ。そしてそれは手をつなぎたいだった。俺の側からは、面白そうだ、面白いことをするための場所っていう要求。俺の話を聞いてくれればいい。需要と供給が成り立ってる。よし。


楽しいことがしたいんだ。楽しいことを知り、それを自分で実現して、自分の能力の高さに満足する。どこまでもエゴイストだ。自分が楽しいかどうか、せいぜい自分がずっと楽しむために、相手にはどう振る舞うべきか、くらいしか考えがない。寄生獣を読んで、それでいいとさえ思っている。それ以外の動き方が、よくわからない。

わからないわけじゃない、それ以外の動き方をしてしまうと、また問題が出てくる気がする。今、自分の考えたやり方が、自分にそれなりに幸せを運んでくる。大人しい日本人の中で、好きに振舞うことが面白いと思えるし、人にも魅力的に映る方法だと見抜いた、見込んだのだ。

そういう大胆?図々しさに魅力を感じて、もしくは自分を楽しませるためのパフォーマンスに魅力を感じて告白なんだけど、もとが謙虚な俺だからな。そういう姿勢に疑問を抱く。その疑問はつまり、魅力の半減であり失望だ。なんだ、私が思った人と違う、と。

いや、待ってくれ。はしゃいでるときも、沈んでいるときも、両方含めて俺なんだ。はしゃいでるのがうそじゃない、ただはしゃぐときもあれば、沈む時もあるという、それだけなんだ。
なんで言い訳なんかやらされてんだ!はしゃぎたいときにはしゃぎ、疲れたら沈む。やりたいことやってる、というのが一貫性。


お互い、結構考えを巡らせるタイプだ。ただ、こういうタイプに注意点なのは、やなことはやだと言わなきゃだめだよ。嫌なことは嫌だという。ただ、それが相手を苦しめるためになってはいけない。報復のための規制になってはいけない。あくまで幸せを求めて、互いのより心地いい住処を求めての思考でなければならない。