カメラ買わないと

カメラ買わないと。刻一刻と今はなくなっていく。姿もなくなる。惜しい。自分が情熱を抱いた人の、そのままの姿を残したい。日常でふと、ああきれいなあと思ったときの映像を残したい。

母親の若い時の写真が、ほとんど別人だった。1枚しかなくてわからないが、もっとあればよかったのにと思う。保存しておこう。


週末に、毛色の合わないやつらと遊びにいくことになった。納言さんには自分の他にも遊ぶ相手がいて、自分にはいないどころか中学、高校の知り合いさえいない。そんな状況がコンプレックスだったのだ。劣る気がした。バイトもしてなかった。普通のことが足りないのが嫌だった。バイトの面接が今日の夜あって、やっと自分が外に開かれる気がした。気分が良かった、気が大きくなった。一度は誘いを断ったのだが、別の人からもう一度誘いがあって、乗ってみてもいいのではないかと思った。ほかにも友達が少なくて、話題が少ない。これも嫌だった。遊びに行けば、何かあるかもと思った。

彼女が出来たので、おそらくは写真見せて、が来るだろう。自分の写真が見せられることが嫌なので、彼女の写真も撮らない。写真撮らなくても本人がそこにいるんだからいいじゃないと思った時に、数年後には今の納言さんはいないんだなあと思うと惜しくなった。