女といえど

別に、いつもどおり喋ればいいわ。いろいろシュミレーションしてみて、たぶん通じる。むしろ、通じなくてもいいや。

そういう形の男女コミュニケーションはある。存在する。だから、適当なことも言えるし、冗談も言える。夜は考えが走るんですよ、とか。笑いは不意打ちでしょとか。伝わらんかっても、それでいいじゃない。まだ言葉を足せばいいし。

女を女として捉えすぎた。しかもイメージだけの。とは言っても、所詮人間なわけで、そこそこ頭もある。ほんっとにイメージだけで考えてたわ。別にツッコムし、キツいことも考えるだろう。そもそもそういう人をあえて選びたいはずだ。


形にこだわらず。むしろ自分の形についてこい、くらいでいいや。結果を気にして萎むくらいなら、せめて自分が楽しいようにやればいいや。それが魅力にもなろうね。

こう、悲しいことがあれば、伝七郎の気持ちやな。たぶん、バガボンドを読んで伝七郎を見たら、ああ、こういう気持ちやったんやって僕の顔を思いだしてくれればいい。そしたらたぶん、笑う。かつては同等だった二人が、もはや別の次元に立った。大きくさはついたが、かといって伝七郎も死に物狂いやってんで。むしろ武蔵の方が手抜きなくらい。一言、くやしいーってなく伝七郎は。もう。胸に来るものがあるよ。たぶん、笑う。