クラス参加、ハロウィーンとかで誘われる

ハロウィーンがあるとかで、お菓子を持ってきてと言われる。さては俺に気があるんじゃないのか。わざわざ、普段暗くて接点のないやつを誘うのは、気があるからとしか考えられない。告白に等しい。が、どうなのか。ネタキャラでもあるしな。なんとなく誘ったのかもしれん。お友達としてね。お友達、か。捉え方としてはカッコついて、面倒でなくていいかもしれんが、やっぱり俺が好きなんだと思った方が面白いのでそう思おう。

俺を誘うとは。友達、特定の友達のいない、非社交的な俺を。クラスでは、あいつは誰とも一緒にならないですぐ帰っちゃうし、そんなパーティーに誘っても来そうにないし、そもそも誰も呼ぶ必要を感じないやつ。そいつをわざわざ誘った。たぶん、誘った人の友達は、え、こいつ誘うの?て思ったに違いない。

行っていいのか。ひとり呼ばれた気になって行って、みじめになって返ってくるだけのパターンじゃないのか。ま、それならそれでいいか。笑い話になりましょう。一人張り切ってもうてさー、みたいな。笑い話にするためには、保身はいらない。しょっぱい話になるのが一番しょうもないな。行くなら張り切る、これ鉄則。


クラスでのグループワーク、仕切り役としては滅法喋ったが、目的がなくなると途端に黙る。が、まあちょいちょいと受けた。グループとして打ち解けた笑いというよりは、普段しゃべらないあいつが意外なことを言って面白いっていう、そんなタイプだが。普段接点を持たないからこそ、こういう受け方がある。ゲスト?

ゲストとしては、周りのフリに対応できたりできなかったり、出来の悪いゲストだが、まあ下手なりにそれなりに盛り上がることができるようになった。前は、ほんとにぶっ込むネタもないっていう状態だったから、進歩?
男に聞いてもわかんねーよ、女の人に聞け、さあ聞けって催促されたが、たじろぐ。ここで、ねえねえって声をかけられないから進歩がないんだ。彼女ができない。変に意識してきもいってことになる。


いっぱいの友達の中で喋るのは難しい、とてもできない今はまだ、とか思ってるけど、そういえば反応ののろい女が会話に入っていたじゃないか。口数自体はそりゃ少ないが、それでもあんなでも会話に参加できてる。集団会話はテンポが早くて苦手だが、その女は自分のトロトロペースで話をして、なおかつ集団としての会話に参加できている。

集団の会話でのコツは、自分にまわってくるお鉢が小さいということだ。そしてその小さいお鉢はすぐにどっかへ飛んでいく。だから自分の少ない持ち時間で必要最低限、ポンと手で置くように言葉を出さないといけない。
一体一でしゃべっている時のように、自分の言いたいことを言いたい範囲で言うのは難しい。一体一だと自然にできるその構造を、多人数では流れなりキャラクターなりで作り出す必要がある。その下準備がないのに、一人話し始めると相手にされなくなるわけだ。



要点は、しゃべれるようになってきたから、これからも色々やりつつ話しも練習しつつで行こうねって思った。あと、そんなに上手でもない人も会話に混じってるから、やっぱり能力というよりは立場作りというか。放課後にすぐすっ飛んでいかないで、話をするようにするとかね。そっちが大事なんじゃないかと思う。