形が綺麗、つりあわない。 個別の人はみんなそうやって愚痴を言う

授業の終わり、自分が時給1300円小中全教科担当なのに対し、クラスメートは時給2000円だった。担当科目は世界史と英語だけだ。そして納言さんは2200円からだった。
そのクラスメートに、中学校の3年の子らが勉強してくれなくてさーって話をしたら、そんなもんじゃないの、むしろ楽でいいじゃんって言ってた。個別指導だとみんなそんな愚痴を言うもんだとか、クラスを持ってたらやりようあるけど、個別指導だと難しいとか言ってくれた。そんなもんか。そんなもんか!!気を強く持ち直す。

納言さんにそんな話をすると、人を完全にコントロールするのは無理だよ、基本思い通りにはならないよって言ってた。えー、とか言うけどそんなもんよねーとも思う。完全コントロールを目指してた身からすれば、ちょっとスケールダウンのつまらない話ではあるけれど。
思ってたよりも、まとまった話ができないんだって話もしたけれど、それは自分の中で、次はこうしようを今から積み上げていけばいいだけの話かって思う。


納言さんに、ゼミの志望理由書を見てもらった。書いてることはわかる、考えてることは深い、よく学んでることはわかるけれど、もう少しわかりやすく書けるといい。あなたのゼミでなければならないんです、という主張を強くすること、要素を3つに分けると文章まとまるということを聞いた。
自分が採用者なら、取りたくなる文章を書く事、っていうアドバイスも聞いた。あと具体例を見せてもらうことで、こういう程度の事柄を拾い上げればいいのかって参考になった。彼女は作文が非常に上手い。
読んだ感想としては、人に見せて恥ずかしくない文章、お手本のような文章だな、まとまりがあって、主張がコンパクトにまとまっている、どうしてこんなにうまく書けるんだろうって思った。
上手に文章を書いてるのを読んで、自分が文章を書くときに、必要だろうな、けど書くのめんどくせえってことも、ちゃんとわかりやすい文章を作れるように書こうかなって思った。

余談だが、パズドラもすっごい上手。すいすいすいと動かして、7コンボくらい平均で出す。

お寺にて、しばらく、文章できない自分畜生って話と納言さんすげーなーって話に入る。劣等感を感じ、自分の作文能力の低さに気が滅入る。上昇の見込みもない。どうして文章上手なんだって話をするうちに、自分がこれまで作文を一切避けてきた、受験期にみんなが作文してたときも単語を覚えてた一方で、納言さんは大学でも作文を依頼され引き受け、受験自体も作文で通ってきた。先生からの添削もあったらしい。礼儀もここで仕込まれたとか。
あとは、特定の友達にだけ話す話とか、笑ったりしてた。妹さんがどうだとか、自分が思うことについてみんなはどう思うのか、とかの話。はじめてのデートで、雨降ってるのにボート乗ろうとして、なんだこいつはって面白く思った話とか。


夜、焼き鳥を食べた。納言さんズボン履いてくださいよって話をして、納言さんの足より自分の足の方が細いっすよとか言ってたら納言さん泣いてしまった。どこがポイントだったのかわからない。ごめんなってのも、なんか言えない。とりあえず観察した。原因を聞きたいと思って、泣き止むのを待ってから話しかけたのだが、また泣きそうになりながら話すので、外で話しましょうってことにして焼き鳥を食べきった。

夜、またお寺に戻って話を聞く。バカにするとか言ってたので、太っていると馬鹿にしたわけじゃないよって話をした。自分が馬鹿にしたことに対して悲しかったのか、それとも彼女自身に原因があるのか、彼女自身を情けなく思って泣いたのかって聞いた。自分自身太っていると思うし、痩せなきゃいけないのはわかってるから大丈夫っていうのだけど、それだけで泣くだろうか。

とりあえずは、太っているとは思わない、太っていることはむしろ好みだって話をしたものの、お前がどう思おうが関係ねーよってならないかなって心配しながら話した。


一度は泣き止んだものの、大丈夫?もういいの?と言っていると、
dondeさんは内面で私のことが好きで、私はdondeさんの形も、性格もいいけど形も好きで、きれいなdondeさんとデブが一緒にいて、釣り合わない、申し訳ない、
この前うでを太いと言われたのもショックだったって、そんなことを言った。
彼女本人が太っていることを許せないことだと考えていて、指摘されて泣いたのなら自分から言えることはないけれど、釣り合わないとかいうってことは自分がふくよかなのは好ましいと考えていることは彼女にとって認識を変えるきっかけになるだろうか。
それと、こちらとしては彼女のことが好きでないのに、彼女が好意を示してしまったがために負担になっていると申し訳ないって言ってて、俺は、そんなことなくて好きですよって言った。

中学生に話をしてて、先生の話は難しくてわからんって言われたのがショックで、わかりやすく言えるように努力しようと思ったのが、ここでの説明で生かされた。なんか、比較的うまいこと言えた気がする、太ってなんかないってこと、太っててもいいってこと、重荷だなんていうけれど、こちらとしても好きで付き合ってるんだから、そんな風に思う必要はないこと。

きれいだったらよかったのにって話だけど、自分がダメなせいでって言ってたけど、そんな容姿のことなんか全然どうでもいいのに、そんなことと関係なく好きなのに、どう言えばいいのかなって思った。



ご飯食べる前、お寺にいたときには、ディープキスの話になって、あんなこととてもできない!なんて言ってたくせに、別れる前にキスしたときには、ちょっと舌を入れてきたらしい。まったく気づいてなかったけど、言われればそんな気がする。何かあった気がする。




納言さんは、自分で申し訳ない、太っててよくない気持ち悪い、って思ってたってのが判明した。自分の方も、きっちり好きだとかきれいだとか言ってなかった。言わない方がいいかなってのもあったし、好みに当てはまるわけでもなかった。ただ、一緒にいるうちにふと見るときれいに見えたり、可愛らしい服を着ているなあとは思うので、そういうことを言った。お世辞で言うのではなくて、だってお世辞を言ったって思っていることは変わらないのだから、思うことを言えないと良い関係は築けないでしょうとかいって、そのあとでほめた。


ああそうだ思い出した。納言さんが男の人が苦手だっていう話もしたんだった。なんで苦手なの?っていう始まり方をした。自分は、自分より力の強い人たちがいるのは恐ろしいだろうっていう解釈をしていたのだが、父親が怖い人だったり、対応の仕方がわからないっていう方が大きいと判明した。




全体的に、僕は納言さんを尊敬していて惚れていて、関係を維持してくために必要なことをした。泣いてしまって帰り道に気にしたりするんじゃないかと思って、泣いたことを気にしなくてもいいとか、問題を抱えてるなら解決することが必要で無駄だったり邪魔だとは思ってないってことを話した。


dondeさんは優しいですねって言われて、優しくはないよって言うと、優しいってことにしておけばいいじゃない、私も真面目ですねって言われて悩んでたけど、人はそう思うんだってそれはそれとして受け取ることにして悩まなくなった、あなたが言ってたように、あなたも優しいと言われれば優しいと受け取っておけばいいじゃないって、さっと切り返された。


自分の方も、納言さんはなぜか自分を好いてくれているけれど、なぜだかはよくわからんなあ。頼ってばかりだしって思ってたけど、色々と参考にしてくれているようでよかった。

文章上手に書けないんだあってへこんでたときに、あなたはよく取り組んで考えてはいて、頭はいいんだから、みんなにもわかるように文章を書きさえすればいい、大丈夫だよって励ましてくれた。ありがたいけど、評価高いなあって思った。そんなに頭良くもないし、考えてもいない。考えてるつもりではいたけれど、なんかどれもはずれらしい。塾講師うまくできなかったし、理論もあてにならないな思ってたほどはってなってる。





納言さんの期待に応えようと頑張ることで、今はそうでないにしても、納言さんの求める人間になれるだろう。せっかくだ、頑張れ。